WEBサイトのメニューは左側にあるべきか、それとも右側にあるべきか? [雑感]
WEBサイトのメニューは左側にあるべきか、それとも右側にあるべきか?
パソコンの画面が狭くてWEBサイトの横幅を広くとることができなかった頃、どちら側にメニューを配置すべきか議論になったことがある。
その当時、一般的には左側のサイトが多かったのだけれど、なかには右側のサイトもあった。
左側支持派の代表的な意見は「人間の目線はまず左上にいく」というもの。
一方、右側支持派は「右手でマウスを使うのが一般的で、メニューも右側にあったほうが操作しやすい」という意見が多かった。
自分としては左側のほうが自然だと感じていたし、このブログも左メニューのデザインを選択している。
なぜこんな昔の話を思い出したかというと、通勤電車で読んでいる「能には妙なクセがある」(池谷裕二著)という本に「人間の左側偏向」についてのエピソードが紹介されていたからだ。
脳科学の研究によると、人間は左側の情報をより重視する傾向が顕著だという。
ある実験で、被験者に「笑顔」と「悲しい顔」を半分ずつつなぎ合わせた画像を見せると、多くの人が自分から見て左側の表情を重視するらしい。
同じ画像を左右反転させているだけなのに、左側が笑顔のときは「笑っている」と判断し、左側が「悲しい顔」のときは「泣いている」と判断するのだ。
また、魚や動物の絵をかいてもらうと、多くの人が左側に頭を描く。
これらの実験結果は、時代・地域・民族を超えて共通なのだという。
この研究結果をもとに「WEBサイトのメニューは左側に!」と結論づけるのは短絡的だろうけれど、少なくとも「自分の感覚」とは一致していた。
(絵の描き方に関しては利き手の影響が大きいように思うが、研究ではそのあたりも考慮したうえでの結論なのだろう。)
タグ:脳科学
2014-02-26 15:44
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