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いつになったら石油はなくなるのか?






私が10代のころ「あとわずかで石油がなくなる!」という話をよく耳にした。
なかには
「あと10年で石油が枯渇し、現代社会を維持できなくなる!」
などというセンセーショナルな内容の本もあった。
いわゆる知識人や文化人が好んで読む出版社の本だった。

ところが30年たった今も石油はなくなっていない。これはいったいなぜなのか?

なんとなく予想はつくけれど、ネットで検索してみた。
すると、私と同じ疑問をもつ人が多いのだろう。経済産業省の資源エネルギー庁の報告に下記のような記述があった。

「1970年代のオイルショック時には石油資源の枯渇問題も深刻に懸念されましたが、回収率の向上や追加的な石油資源の発見・確認によって、1980年代以降、可採年数はほぼ40年程度の水準を維持し続けてきました。最近では、ベネズエラやカナダにおける超重質油の埋蔵量が拡大もあり、可採年数はむしろ年々増加しています。」

なるほど。調査技術・採掘技術向上のおかげで利用可能な石油は年々増えているというわけだ。
同報告ではさらに、

「世界の原油確認埋蔵量は2011年末時点で1兆6,526億バレル(オイルサンドを除く)であり、これを2011年の原油生産量で除した可採年数は54.2年となりました。」

とある。
この様子なら私が生きている間は石油が枯渇することはなさそうだ。


石油埋蔵量の話に限らず、自分が子供のころに学校で習ったことや当時の学説は大幅に塗り替えられていることが少なくない。
定期的に自分の知識をアップデートしていかないと、たちまち旧人類になってしまいそうだ。
というか、既になっていしまっている可能性が高い。
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